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シンガポールにおける銀行口座の作り方

今回はシンガポールで銀行口座を開設する方法について紹介したいと思います。

 

シンガポール内の主な銀行

  • DBS (Development Bank of Singapore)
  • OCBC (Oversea Chinese Banking Corporation)
  • UOB (United Overseas Bank)
  • POSB (Post Office Savings Bank)

シンガポールにおける主な銀行は上記の4つです。POSBは元は郵便局のような公的機関でしたが、今はDBSに買収されてグループ会社のような位置付けになっています。DBS, OCBC, UOBは3行共にBloombergの銀行ランキングのTop10に選ばれており、その収益性と健全性が評価されています。

参考記事:米ブルームバーグも認める、シンガポールの金融力

 

基本的にこの3行はATMの数やサービス内容にそれほど差はないので、自宅や会社の近くにある銀行を選ぶと良いのではないかと思います。筆者はDBSとOCBCに口座を作りました。

 

口座開設に必要なもの

  • Passport
  • EP/DP (IPA)
  • Tenancy Agreement (Certificate of residence)
  • Certificate of Stamp Duty
  • Deposit (1,000~5000SGD)

基本的に口座開設に必要なものは上記の通りですが、銀行によって変わる場合があります。例えばDBSではPassport, IPA of EP, Tenancy Agreementのみで口座を作ることができましたが、OCBCではIPAは受理されず、本物のEPとCertificate of Stamp Duty(印紙税支払いの証明)の提出を求められました。いずれにしても、現在では口座開設時に住所の証明(Tenancy Agreement等)を求められることに注意が必要です。これはすなわち、シンガポール居住者以外は口座を開くことができないということです。以前はシンガポールに住所を持たない人でも口座開設が可能だったようですが、2015年頃に方針が変更されたようです。最近は就労ビザ発行の要件も厳しくなっており、政府が外国人就労者数の抑制に乗り出していることにも関係があるかもしれません。

 

ちなみに、シンガポール国内にもいくつか支店を持つCitibankであれば、住所を持たない人でも口座を開くことができるようです。ただし、CitibankはDepositが 5,000SGDと、他の銀行に比べて高めに設定されているようです。Depositは最低預金金額のようなもので、預金残高がこの金額を下回ると、毎月一定の口座維持手数料を取られることになります。

 

シンガポールで働く上では、銀行口座の開設は必須になるかと思います。次回は開設後の口座の活用方法について紹介したいと思います。